2011年7月16日

【メモ】20110716

昨夜日テレで放送してたジブリアニメ「海がきこえる」を途中から見た。記憶が確かなら本放送時に見ていたと思うけど内容ほとんど覚えてなかったな。ただ、ちょうどその直前あたりにNHKドラマ「魚のように」を見たはずで、ちょっと内容がカブってる印象を持ったような。ロケーションがどちらも四国だったような。まあ「海がきこえる」の武藤里伽子よりも「魚のように」での奔放な少女・清文(高岡早紀)のほうがイッちゃってる感が強かった気がするけど。「魚のように」には他に藤谷美紀や森且行(元スマップ)なんかも出てたり。ちなみに昨日の日テレでは「ゲド戦記」も放映してたけどスルーしました。絶賛公開中の宮崎吾朗2作目「コクリコ坂から」はどうなんだろねえ。

バブル期~バブルを引きずった時代ってこういう「何考えてるのかわからない女」を描いた作品が多かったのかな。フジテレビのドラマ「東京ラブストーリー」の赤名リカ(鈴木保奈美)なんてまさにそれでしょ。自分の世界があまりにも狭いんで全く偏った見方なんだけど。最近のテレビドラマや映画はどうなんだろう。相変わらずな気もしてきた。ただ、あの頃(バブル全盛期)のテレビドラマ、いわゆるトレンディードラマはやっぱりいろんな意味で特殊だった気がするなー。

最近はほとんどテレビドラマを見なくなったのでドラマ界隈のことはわからんのだけど、ネット界隈を覗いているとよく出てくるツンデレなんつーのは「何考えてるのかわからない女」ってことなのかね。深夜アニメでよく出てくるらしい、アレ。まあいつの時代も「男は女を理解できない」か。

ちなみに深夜アニメだと「涼宮ハルヒの憂鬱」は途中まで見て挫折したっけ。話題になってるアニメは結構見たりするんですよ。挫折することが多いけど。ここ最近で完走できたのは「君に届け」「魔法少女まどか☆マギカ」「けいおん!」くらいかな。ちょっと古いところだと「灰羽連盟」とか「蟲師」とか「サムライチャンプルー」とか「GANTZ」とか「トライガン」とか。「君に届け」と「ガンツ」は実写版映画を見たのでアニメも、ってことで。感想はこれこれ「新世紀エヴァンゲリオン」はテレ東深夜の一挙放送で見たっけ。フィギュア集める趣味とか無いんだけど、「トライガン」のヴァッシュのフィギュアは欲しいなー。ちなみに「トライガン」のサントラはマジ名盤。去年映画が公開されたけどまだ見てないんだよなー。

つーわけで、クソ暑い日が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。たまには篭もりっきりでアニメとかも良いですよ。節電はホドホドに。

2011年7月5日

【映画】デンデラ



外部サイト(作品詳細)
公式  Yahoo!映画  ぴあ映画生活

評価
★★☆☆☆

監督
天願大介

出演
浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子、山口果林、白川和子、山口美也子、角替和枝、田根楽子、赤座美代子

メモ
  • 姥捨山のその後
  • ババアたちの反乱
  • 年寄りは屁が好き
  • 自然は怖いねー
  • 劇場内がデンデラ
  • 結構グロいので苦手な人は注意
  • お暇ならどうぞ、1000円だし

蛇足
監督の天願大介は今村昌平の息子だとか。知らんかった。んで、1983年の映画「楢山節考」の監督は今村昌平だとか。親子で姥捨山を描くわけですね。映画「楢山節考」は言わずと知れた深沢七郎の同名小説が原作で、今作「デンデラ」は佐藤友哉の同名小説が原作。佐藤友哉が楢山節考をモチーフとして書いたのかわからんけど、楢山節考のその後的な見方はできちゃうよね。ちなみにここのポッドキャスト(43分あたりから)で草笛光子が今作についてちょっと語ってます。

以下は予告編から書き起こし。

ある貧しき村では
口減らしのため
人は70歳になると
極寒の雪山に
捨てられるという
掟があった
しかし
捨てられた老婆たちは
生きていた


はい!すぐに公式サイト見て!インパクトあるよねえ。これだけですげーワクワクするでしょ。つーかワクワクしたんですよ。だって捨てられたババアの集団が結束して村に戦争ふっかけようとしてるんだよ!おそらくババアたちは雪山でとんでもない修行をしてるはず。100歳の長を中心とした超絶武闘家集団、もしくは殺戮トラップを開発する超絶テクノロジスト集団、そんなババアたちが村人を相手に壮絶な死闘を繰り広げる。村人たちも指を咥えて眺めてるわけじゃない。いつかその日が来るだろうことを実は予測していたのだ。山の各所に設置されたセンサーによりババアどもの行動は丸見え。ババアどもの襲撃と同時に反撃を開始。はたして生き残るのは・・・?

的な展開かと思ってたら拍子抜けでした。70歳になり捨てられたメイ(草笛光子)が復讐のために死に物狂いで生きて作った村がデンデラなので大体合ってるんだけど、実際は戦争が起こらずに終わっちゃうから、なんだかなー。というのも、敵は村人なのにいつの間にか自然との戦いがメインになっちゃって。まずは熊。30年かけて作り上げたデンデラの一部を熊が一晩にして破壊。デンデラの住民を惨殺。ちなみにこのシーン結構グロいです。ここから熊との知恵くらべ。えっと、村の襲撃は・・・。んで、熊が終わったら雪崩。ついに村襲撃を決行するその日に雪崩が発生して大半が死亡。もうね、踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂、どんな罰ゲームだよと。

鑑賞前の想定を裏切られることはよくあることだし、結果として想定以上に面白いこともあるんだけど、今回の方向は全く刺さらなかった。来なかった。だから本当にがっかり。「生きることは、ままならない」ということのためにわざわざ本編(戦争)をカットして心を折るような展開にしたのかもしれないけど、山に捨てられた時点でわかってるだろ、それ。しかもおまえら自身もそれまでにジジイババアどもを捨ててきたんだろ。なに自分らだけ被害者面してんだと。まあ、そういう掟がある村で反論なんてしようものなら村八分か間引きされるんだろうから何も言えないのはわかる。わかるけど、やっぱり腑に落ちないわ。戦争起こすなら村で内戦だろ。

てな感じで、「おまえが言うな」的なババアどもだから共感しづらいんだけど、それでもババア集団と村人との戦争シーンは見たかった。だってヨボヨボのババアたちが死に物狂いで向かってくるってすげー怖いじゃん。んで、客観的に見たらすげー面白いじゃん。腰が曲がった婆ちゃんが奇声を発しながら両手を振り回して突進してくるんだよ。復讐としての戦争の勝敗はこの際どうでもよくて、一泡吹かせることが出来れば十分なわけで。せめてババアどものその願いは叶えてやりたかったよ。熊だの雪崩だの「自然の驚異」だとか「生きることの、ままならなさ」を描きたいんだったら、別の機会にそういう作品を撮ってくれ。

あとね、大女優たちの無駄遣い。シリアスなのかコミカルなのかわからん演技をさせて、全く意味が分からない。しかも、不気味さの演出なのかわからんけどカユ(浅丘ルリ子)がデンデラへ入ったときに先住民たちが「デンデラ~~、デンデラ~~」ってつぶやいてるんですよ。それ必要か?別に狂人の集団じゃないんだからわざわざそういうのいらなくね?現実の厳しさを見せたいのか、ファンタジーを見せたいのか、全くわからん。

まあこれだけ多くの大女優たちを実際に冬山に連れてって撮影したのはすごいわ。んで、そもそもの「姥捨山のその後」というテーマ自体は面白いので、出来ればリメイクしてほしいな。そういう期待を持たせてくれただけで今回は十分。ちなみに熊との戦いを見て、小説「シャトゥーン」を思い出した。読んでないんだけど、たしか熊のやつだったでしょ。あと、どうでもいいけど僕が観た劇場内の客層がデンデラ状態でした。



  
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