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評価
★★★★★
監督
チャン・イーモウ(張芸謀)
出演
ドン・ジェ(董潔)、チャオ・ベンシャン(趙本山)、フー・ピアオ(傅彪)、リー・シュエチェン(李雪健)、ニウ・ベン(牛犇)、ドン・リーファン
メモ
- 昔DVDで観たのをテレビ放映で再度鑑賞
- ピザ親子、マジ鬼畜
- ウー・イン、マジ天使
- チャオ、マジ優しい
- 嘘が必要なときもあるよね
- 目から汁がこぼれまくリング!!!
- 観といたほうがいいと思うけどなー
蛇足
今回はいつも以上にネタバレがヒドイので、そういうのが嫌いな方は「Ctrl+W」を押下!
登場人物は主に次の二人。ウー・イン(ドン・ジェ)は継母に育てられている目が不自由な女の子。継母と義弟にイジメられている。チャオ(チャオ・ベンシャン)は19回目のお見合いでウー・インの継母に惚れて猛アタック中の冴えない独身中年オヤジ。継母に目の不自由な義娘がいるとは露知らず。この二人の演技がマジでヤバイ。
ストーリーを簡単に紹介。
マツコ・デラックス似の継母(以下マツコ)とチャオがお見合い。(ちなみにチャオは遠目に見ると山下洋輔っぽくも見える)
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チャオが惚れているのをいいことに、結婚するにはお金が必要ねと金をせびるマツコ。(マツコ怖い)
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任せておけとひとつ返事のチャオ。金なんて無いんだけど惚れちゃったからしょうがない。(なぜマツコにそこまで惚れているのかマジ不明)
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チャオは仲間と相談して裏山の放置バスを改装して若者の休憩所をオープン。(まあラブホテルですよ。内装はピンク一色で安い風俗店みたいな)
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マツコに会いに行き、俺は旅館を経営していると告げるチャオ。(さっきの改装ピンク風俗バスね)
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このときマツコはチャオの目があるのでウー・インにおやつのアイスをあげるが、チャオが帰ったら「おめぇに食わせるアイスはねぇ!」とばかりに取り上げる。肥満息子はむしゃむしゃ食ってる。(マツコと肥満息子マジ鬼畜)
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マツコはウー・インをその旅館で働かせてくれとチャオに頼む。(目の不自由な義娘が家の中にいるのが欝陶しいから体よく追い出したいだけなんですけどね。マツコ、マジ鬼畜)
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チャオがウー・インを例の旅館に連れて行く途中で、ウー・インが脳腫瘍で視神経がやられて目が見えなくなったことを知る。(この時点ではチャオも正直なところ面倒だと思ってる)
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例の旅館へ行ってみるとクレーンで撤去されている真っ最中だった。(まあ、放置バスですからね・・・)
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仕方なくマツコの家に帰るとウー・インの部屋は肥満息子が占領していた。(肥満息子マジうぜえ)
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ショックで家を飛び出したウー・インは交差点の真ん中で立ち尽くす。(危ないよ、おじさん助けてあげたいよ)
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ウー・インに同情したチャオは旅館の寮だと偽って自分の部屋へ連れて行く。(チャオは意外とピュア男)
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チャオは「さすがにマツコのやり方はひどい」と思ったけど、惚れた弱みで何も言えず、かといってウー・インを見捨てることもできず、近くの空き倉庫に即席のマッサージ室をウー・インのために作ってあげる。(チャオ、マジ優しい)
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即席マッサージ室なので騒音やら建てつけやらおかしなところ満載だが適当な言い訳で乗り切るチャオ。(胡散臭いけど目が見えないのでそうだと言われたらそうなのかなと思ってしまうウー・インかわいい)
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チャオは仲間たちにサクラになるよう頼み、その際にウー・インに渡すチップとして自腹を切る。(乗りかかった船だ、マツコと結婚するためにがんばるぜ、と思ったのかどうか)
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ウー・インは初仕事の日に精一杯のおめかしをして来る。(ウー・イン、マジ天使)
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大学教授や大企業社長のフリをしたサクラが続々と来客して一生懸命仕事をするウー・イン。(マッサージベッドの顔穴がデカすぎて死にそうになるサクラお疲れ様です)
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仕事終わりにウー・インはチャオに「アイスを買ってあげる」と言う。(生まれて初めて自分のチカラでお金を稼いだことが本当に嬉しかったんだろうなあ)
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腰を下ろして二人でアイスを食べながら、ウー・インはチャオに「仕事をありがとう」と。そしてこの時初めてウー・インが笑顔を見せる。「仕事を頑張ってお金を貯めたらお父さんを探しに行く。そして目を治して社長さん(チャオ)の顔を見たい」、そう言いながらウー・インはチャオの顔を触って、どんな顔なのか想像する。(ここでカメラが引いていくんだけど、この画で目から汁が・・・)
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ある日、マッサージ室で客を待っていたウー・インが、あまりの静けさを不審に思いマッサージ室を手探りで調べると、旅館のマッサージ室なんかじゃないことに気付いてしまう。(かなりショックだったと思う。せっかく得た新たな居場所が、作られたモノだったなんて)
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ウー・インは仕事を辞めたいと言う。でも理由は言わなかった。(騙されたことへの憤りよりも、優しい嘘で騙してくれたことへのウー・インなりの気遣いなのか)
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辞められてしまってはマツコに怒られて結婚できなくなると思ったチャオは、大学教授や大企業社長がとにかくマッサージを気に入っているからと引き止める。(なぜそこまで惚れているのか、チャオ・・・)
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私もお客さんたちの事が好きだからと仕事を続けるウー・イン。(嘘でも居場所があったのは嬉しかったんだろうなあ。マツコと肥満息子の気に障らないように音を立てずに暮らしていた毎日に比べたら)
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チャオはウー・インへのチップのために家財道具まで売り払っていたが、それも限界にきてただの紙切れをチップとして使うことにする。(チップ増量しすぎで、そりゃバレるだろうというくらい)
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サクラ客から紙切れチップを受け取ったウー・インは偽札であることにすぐに気付くが、優しい嘘に笑顔を見せる。(マジかわいい)
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ある日ウー・インの父親から手紙が届き、チャオはウー・インに読み聞かせる。(でもお金のことしか書いてないんだよね・・・)
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ウー・インは「他には何と書いてある?」とチャオに聞くが、咄嗟に「ウー・インを心配している。いつか一緒に暮らそう。」的なことが書いてある風に読んでしまう。(そりゃそうだよね、金のことしか書いてなになんて言えないよね)
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一方そのころマツコはチャオがホラ吹き貧乏野郎だと悟って別の男とムフフ中。そこに鉢合わせたチャオはやけ酒に溺れ通行人に喧嘩を売りボコられてフラフラと道路へ出て車にはねられ重体に。(ここまでマツコに惚れ込んだチャオ、マジ理解不能)
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病院へ駆けつけてきたチャオと仲間たちに看護師が言う。「娘さんがいますよね?娘さん宛の手紙があります」
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その頃、ウー・インは大事にしていたカセットプレーヤーとカセットを置いて消えていた。
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病室でそのカセットを再生するとウー・インからチャオやその仲間たちへのメッセージが流れ始める。「マッサージ室がハリボテだったこと、チップが偽札だったこと。でも、お金は偽札だったけどみなさんの心は本物だったので、このお金は捨てません。」 (目から汁が・・・)
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再生が終わると、巻き戻してもう一度再生する仲間のおっちゃん。(何でもう一度?と思ったが・・・次へ続く)
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ウー・インの声が流れる中でそのおっちゃんはチャオがウー・インへ書いた手紙を読み始める。(前から続く・・・なるほど、そういうことね)
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それはウー・インの父親から来た風の内容だった。(もしかしたらチャオは本当に娘に宛てて書いたんじゃないかな。もうね、完全に親子だったもん。で、目から汁が・・・)
どこが簡単な紹介なんだ?とのお叱りは右から左へ受け流す(ムーディー勝山なにしてんだろ)のでごめんなさいね。下手にまとめてしまうよりこのほうが伝わる気がして。まあ実際のところは、内容を思い出して書きながらもう一度目から汁を出す自分に酔ってるんですけどね。うん、キモイでしょ。それ褒め言葉ね。
ちなみにこういう映画(オッサンと少女の映画)を見て脊髄反射のごとく「ロリコン乙wwwww」とかいう人種がいるのは構わないけど、僕がノアの方舟を作ったら絶対に乗せてやんないからね。そういう覚悟でいるといいよ。フハハハハ。ざまぁみろ。
突っ込みどころというかご都合主義すぎるところはいっぱいあるんだけど、この映画ってそういうファンタジーなところも含めて、人間が捨てちゃいけない希望を描いてると思うんですよ。だって毎日暗い顔して生きていくのってキツイでしょ。たしかに嘘はイケナイことなんだけど、優しい嘘から開ける未来もあるって信じたい。偽りの絆から生まれる本物の絆もあるって信じたい。だってあったもん。この映画に。と、これ以上続けるとカルトっぽくなってくるのでこのへんでやめときますが、とにかくこの映画「至福のとき」は全力でオススメできる1本です。ちなみにチャン・イーモウ監督の「あの子を探して」と「初恋のきた道」もイイですよ。
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