昨夜日テレで放送してたジブリアニメ「海がきこえる」を途中から見た。記憶が確かなら本放送時に見ていたと思うけど内容ほとんど覚えてなかったな。ただ、ちょうどその直前あたりにNHKドラマ「魚のように」を見たはずで、ちょっと内容がカブってる印象を持ったような。ロケーションがどちらも四国だったような。まあ「海がきこえる」の武藤里伽子よりも「魚のように」での奔放な少女・清文(高岡早紀)のほうがイッちゃってる感が強かった気がするけど。「魚のように」には他に藤谷美紀や森且行(元スマップ)なんかも出てたり。ちなみに昨日の日テレでは「ゲド戦記」も放映してたけどスルーしました。絶賛公開中の宮崎吾朗2作目「コクリコ坂から」はどうなんだろねえ。
バブル期~バブルを引きずった時代ってこういう「何考えてるのかわからない女」を描いた作品が多かったのかな。フジテレビのドラマ「東京ラブストーリー」の赤名リカ(鈴木保奈美)なんてまさにそれでしょ。自分の世界があまりにも狭いんで全く偏った見方なんだけど。最近のテレビドラマや映画はどうなんだろう。相変わらずな気もしてきた。ただ、あの頃(バブル全盛期)のテレビドラマ、いわゆるトレンディードラマはやっぱりいろんな意味で特殊だった気がするなー。
最近はほとんどテレビドラマを見なくなったのでドラマ界隈のことはわからんのだけど、ネット界隈を覗いているとよく出てくるツンデレなんつーのは「何考えてるのかわからない女」ってことなのかね。深夜アニメでよく出てくるらしい、アレ。まあいつの時代も「男は女を理解できない」か。
ちなみに深夜アニメだと「涼宮ハルヒの憂鬱」は途中まで見て挫折したっけ。話題になってるアニメは結構見たりするんですよ。挫折することが多いけど。ここ最近で完走できたのは「君に届け」と「魔法少女まどか☆マギカ」と「けいおん!」くらいかな。ちょっと古いところだと「灰羽連盟」とか「蟲師」とか「サムライチャンプルー」とか「GANTZ」とか「トライガン」とか。「君に届け」と「ガンツ」は実写版映画を見たのでアニメも、ってことで。感想はこれとこれ。「新世紀エヴァンゲリオン」はテレ東深夜の一挙放送で見たっけ。フィギュア集める趣味とか無いんだけど、「トライガン」のヴァッシュのフィギュアは欲しいなー。ちなみに「トライガン」のサントラはマジ名盤。去年映画が公開されたけどまだ見てないんだよなー。
つーわけで、クソ暑い日が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。たまには篭もりっきりでアニメとかも良いですよ。節電はホドホドに。
2011年7月16日
2011年7月5日
【映画】デンデラ
外部サイト(作品詳細)
公式 Yahoo!映画 ぴあ映画生活
評価
★★☆☆☆
監督
天願大介
出演
浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子、山口果林、白川和子、山口美也子、角替和枝、田根楽子、赤座美代子
メモ
- 姥捨山のその後
- ババアたちの反乱
- 年寄りは屁が好き
- 自然は怖いねー
- 劇場内がデンデラ
- 結構グロいので苦手な人は注意
- お暇ならどうぞ、1000円だし
蛇足
監督の天願大介は今村昌平の息子だとか。知らんかった。んで、1983年の映画「楢山節考」の監督は今村昌平だとか。親子で姥捨山を描くわけですね。映画「楢山節考」は言わずと知れた深沢七郎の同名小説が原作で、今作「デンデラ」は佐藤友哉の同名小説が原作。佐藤友哉が楢山節考をモチーフとして書いたのかわからんけど、楢山節考のその後的な見方はできちゃうよね。ちなみにここのポッドキャスト(43分あたりから)で草笛光子が今作についてちょっと語ってます。
以下は予告編から書き起こし。
ある貧しき村では
口減らしのため
人は70歳になると
極寒の雪山に
捨てられるという
掟があった
しかし
捨てられた老婆たちは
生きていた
はい!すぐに公式サイト見て!インパクトあるよねえ。これだけですげーワクワクするでしょ。つーかワクワクしたんですよ。だって捨てられたババアの集団が結束して村に戦争ふっかけようとしてるんだよ!おそらくババアたちは雪山でとんでもない修行をしてるはず。100歳の長を中心とした超絶武闘家集団、もしくは殺戮トラップを開発する超絶テクノロジスト集団、そんなババアたちが村人を相手に壮絶な死闘を繰り広げる。村人たちも指を咥えて眺めてるわけじゃない。いつかその日が来るだろうことを実は予測していたのだ。山の各所に設置されたセンサーによりババアどもの行動は丸見え。ババアどもの襲撃と同時に反撃を開始。はたして生き残るのは・・・?
的な展開かと思ってたら拍子抜けでした。70歳になり捨てられたメイ(草笛光子)が復讐のために死に物狂いで生きて作った村がデンデラなので大体合ってるんだけど、実際は戦争が起こらずに終わっちゃうから、なんだかなー。というのも、敵は村人なのにいつの間にか自然との戦いがメインになっちゃって。まずは熊。30年かけて作り上げたデンデラの一部を熊が一晩にして破壊。デンデラの住民を惨殺。ちなみにこのシーン結構グロいです。ここから熊との知恵くらべ。えっと、村の襲撃は・・・。んで、熊が終わったら雪崩。ついに村襲撃を決行するその日に雪崩が発生して大半が死亡。もうね、踏んだり蹴ったり、泣きっ面に蜂、どんな罰ゲームだよと。
鑑賞前の想定を裏切られることはよくあることだし、結果として想定以上に面白いこともあるんだけど、今回の方向は全く刺さらなかった。来なかった。だから本当にがっかり。「生きることは、ままならない」ということのためにわざわざ本編(戦争)をカットして心を折るような展開にしたのかもしれないけど、山に捨てられた時点でわかってるだろ、それ。しかもおまえら自身もそれまでにジジイババアどもを捨ててきたんだろ。なに自分らだけ被害者面してんだと。まあ、そういう掟がある村で反論なんてしようものなら村八分か間引きされるんだろうから何も言えないのはわかる。わかるけど、やっぱり腑に落ちないわ。戦争起こすなら村で内戦だろ。
てな感じで、「おまえが言うな」的なババアどもだから共感しづらいんだけど、それでもババア集団と村人との戦争シーンは見たかった。だってヨボヨボのババアたちが死に物狂いで向かってくるってすげー怖いじゃん。んで、客観的に見たらすげー面白いじゃん。腰が曲がった婆ちゃんが奇声を発しながら両手を振り回して突進してくるんだよ。復讐としての戦争の勝敗はこの際どうでもよくて、一泡吹かせることが出来れば十分なわけで。せめてババアどものその願いは叶えてやりたかったよ。熊だの雪崩だの「自然の驚異」だとか「生きることの、ままならなさ」を描きたいんだったら、別の機会にそういう作品を撮ってくれ。
あとね、大女優たちの無駄遣い。シリアスなのかコミカルなのかわからん演技をさせて、全く意味が分からない。しかも、不気味さの演出なのかわからんけどカユ(浅丘ルリ子)がデンデラへ入ったときに先住民たちが「デンデラ~~、デンデラ~~」ってつぶやいてるんですよ。それ必要か?別に狂人の集団じゃないんだからわざわざそういうのいらなくね?現実の厳しさを見せたいのか、ファンタジーを見せたいのか、全くわからん。
まあこれだけ多くの大女優たちを実際に冬山に連れてって撮影したのはすごいわ。んで、そもそもの「姥捨山のその後」というテーマ自体は面白いので、出来ればリメイクしてほしいな。そういう期待を持たせてくれただけで今回は十分。ちなみに熊との戦いを見て、小説「シャトゥーン」を思い出した。読んでないんだけど、たしか熊のやつだったでしょ。あと、どうでもいいけど僕が観た劇場内の客層がデンデラ状態でした。
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2011年7月4日
【メモ】20110704
こないだの記事で「観たけどまだ書いてない映画」をあげて観た順番に書いていこうと思ったんだけど、やっぱり時間が経ってると思い出しながらになってなかなか進まない。つーわけで直近のものから書いていくことにした。じゃあ「悪魔を見た」とかいつ書くんだっつー話だけども、わからんねえ・・・。もうね、とりあえずストックを減らすことに注力する。
三つ子の魂百までとはよく言ったもんで、夏休みの宿題を夏休み中に終えたことがない人間はホントにダメだな。
つーわけで次はこないだ観た「デンデラ」か今週見る予定の「127時間」を書くんじゃないかと。今度のシネマハスラーが「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」だから観たい気もするんだけど、前作観てないからスルーしそうな予感。
三つ子の魂百までとはよく言ったもんで、夏休みの宿題を夏休み中に終えたことがない人間はホントにダメだな。
つーわけで次はこないだ観た「デンデラ」か今週見る予定の「127時間」を書くんじゃないかと。今度のシネマハスラーが「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」だから観たい気もするんだけど、前作観てないからスルーしそうな予感。
2011年7月3日
【映画】SUPER 8/スーパーエイト
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評価
★★★★☆
監督
J.J.エイブラムス
出演
ジョエル・コートニー、エル・ファニング、カイル・チャンドラー、ライリー・グリフィス、ライアン・リー、ガブリエル・バッソ、ザック・ミルズ、ロン・エルダード、ノア・エメリッヒ
メモ
- 製作にスティーブン・スピルバーグ
- 冒頭の列車事故シーンがすごい
- アリス(エル・ファニング)可愛い
- 話がわかるエイリアンとか笑っていいのか?
- エンドロールまで見るべし
- THE KNACK最高!
- 親子で観ればいいんじゃね
蛇足
スピルバーグ製作ってことで「E.T.」だの「未知との遭遇」だの言われてるらしいけど、「E.T.」は小学生になる前に観た(と思う)のでほとんど覚えてなくて、指と指を合わせる例のシーンと、夜空の月をバックに自転車で飛ぶシーンくらいかな、ギリ覚えてるのは。「未知との遭遇」に至ってはそもそも観たことが無いという、映画好きの風上にも置けないモグリですよ。そんなもんなので「E.T.」や「未知との遭遇」を絡めて語れないのが残念だったりする。レンタルで見りゃいいんだけどね、めんどくさいし。
しかし、今作「SUPER 8/スーパーエイト」には僕の生涯ベスト級映画「スタンド・バイ・ミー」を彷彿させる流れが結構あったので、正直それだけで目から汁が出たとか出ないとか。というわけで、スピルバーグ関連という視点が完全に抜け落ちてすっとぼけたことが書かれていても目くじらたてずに生暖かい目で見守っていただければと。
母を亡くして心細く友達に気を使って自分の意見が言えないジョー(ジョエル・コートニー)と、ダメ親父に生活を縛られてヤサグレ気味のアリス(エル・ファニング)の関係が、なんとなく「スタンド・バイ・ミー」におけるゴーディとクリスのそれっぽくて、この時点で涙腺緩み気味。ゴーディは兄を亡くした内向的な子、クリスはダメ親父とダメ兄貴という環境で育ったワル(と周りから思われている)、で、なんやかんやあって、傍から見れば水と油の二人がかけがえの無い絆を結ぶ物語。個人的にこういうプロットが大好物なので、多少の粗があっても「こまけえこたぁいいんだよ」てな感じで好き好きオーラ出ちゃうんだよねえ。
ジョーやゴーディの境遇ってやっぱりすげー辛いと思うんだよね。溢れんばかりの愛情を注いでくれた母とか、数少ない理解者だった大好きな兄とか、子供が失うにはあまりにも大きいでしょ。もともと内向的な性格の子がこんなことになったらそりゃ大変ですよ。ただね、唯一の救い、と言えるかわからんけど、二人とも「愛された経験」があるの。一方、アリスやクリスはこの「愛された経験」が無いわけで、これもすげー辛い。これ普通の人には想像できないよね。僕も含めて。だって生まれた瞬間から空気のように親の愛情がそこにあったわけで、それが特別なものだなんて思ってもいなかったし。
「愛されることを知り、その愛を失った」ジョーとゴーディが、「そもそも愛されることを知らない」アリスとクリスを愛で包みこむことで、自分自身も新たな愛に包まれる、という自分で書いててもなんとも気持ち悪い文章なんだけどこれがもうヤバイのよ、マジで。このプロットって他にもいっぱいあると思うんだけど、たぶんどれ観ても泣くと思う。それくらい単純な頭してます。
エイリアンの描かれ方がどうとか、おかしなシーンとか、繋がってないとか、ご都合主義とか、たしかに突っ込みどころは色々あるんだけど、上記のような視点で観ちゃってるとまさに「こまけえこたぁいいんだよ」てな感じなわけですよ。結局のところジョーとアリスの関係を盛り上げるためのキッカケであれば何でもいいんだから、それがエイリアンだろうが死体探しだろうが構わないわけで、しかもそのディテール云々なんてファミレスのハンバーグセットの甘い人参程度のものですよ。あってもなくてもいい的な意味で。
というわけで、ほぼ絶賛です。とにかく大好きな映画。ただね、「SUPER 8/スーパーエイト」が「スタンド・バイ・ミー」にひとつだけ敵わないところがあるんですよ。前者は「なんやかんやあって、結果として愛を得た物語」で、後者は「なんやかんやあって、結果として愛を得て、その後に失った物語」なわけで。まあ語弊があるかもだけど敢えて「失った」という言葉を使うと、「スタンド・バイ・ミー」は最後の失った事件をキッカケにして回想録を書くという映画の作りなので、そういう意味では両者を比べるのはちょっと不公平かもね。もちろん、クリスの死によって二人の絆が消えるわけ無いんだけど、絆を結んだ相手が消えてしまうのはやっぱり辛いじゃん。切ないじゃん。この切なさはかなり来るよね。だから今作は四つ星にしといた。ジョーとアリスのその後は気になるけど、続編はいらないかな。
最後に三つ。まず一つ目、母の形見のペンダントをエイリアンに持って行かれるジョーを見て、「プラネテス」でのユーリのコンパスを思い出しました。執着していたものを手放すのは成長の過程の儀式として必要なことなのかもねえ。んで二つ目、公開時期を間違えたんじゃね?こういう映画は夏休みに親子で観たいじゃん。少しは考えてくれよ配給会社。んで三つ目、いつも映画のエンドロールを見ない人は要注意。ちょっと仕掛けがあるので見といたほうがいいよ。あと、仕掛け後のエンディング曲がTHE KNACKの「マイ・シャローナ」。言わずと知れた超名曲ですね。僕も大好きで、昔ギターをコピーしました。しかーし、ギターソロをカットした製作陣は絶対に許さない、絶対にだ。
いい歳のおっさんが少ない語彙を駆使して愛を連呼するという気持ち悪いことこの上ない記事にお付き合いいただきありがとうございました。
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2011年5月29日
【映画】ヒア アフター
外部サイト(作品詳細)
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評価
★★★★☆
監督
クリント・イーストウッド
出演
マット・デイモン、セシル・ドゥ・フランス、フランキー・マクラレン、ジョージ・マクラレン、ジェイ・モーア、ブライス・ダラス・ハワード、マルト・ケラー、ティエリー・ヌーヴィック、デレク・ジャコビ
メモ
- インビクタスに引き続きイーストウッドとマット・デイモンのタッグ
- 製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ
- マクラレン兄弟が可愛すぎる!
- 冒頭の津波シーンは2004年のスマトラ島沖地震の津波を思い出して震えた
- 劇場内ですすり泣きがチラホラ
- 物凄くエロいシーンあり!
- 「Hereafter」は「来世」ではありません!
- オカルト苦手な人も大丈夫だよっつーかオカルトメインじゃないから!
蛇足
イーストウッド作品としてはあまり評価が高くないという声がちらほら聞こえてくるけど、面白かったし好きだな、こういうの。この映画の見方はいろいろあっていいと思う。ただ、「Hereafter」は「来世」ではなく「これから先、今後」と解釈しないと、劇中のマット・デイモンの能力もあってただのオカルト映画だと感じてしまうかもしれない。それはちょっと勿体無い気がする。実際そういった前評判(オカルト云々)のせいで足を運ばなかった人も多いんじゃないかな。
マリー(セシル・ドゥ・フランス)は津波に襲われ瀕死の状態から生還。おそらくこの時にマリーの中の死生観に何らかの変化があった。マーカス(ジョージ・マクラレン)は最愛の双子の兄ジェイソン(フランキー・マクラレン)を交通事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれる。ジョージ(マット・デイモン)は人に触れるだけでその人の過去が見える能力を持つが、能力に振り回される人生に疲れ、普通に穏やかに生きたいと願う。
マリーの話。マリー「すべてはおみやげのせいね」、彼氏「何の話だ?」。この会話がこの映画の全てを表現している気がした。この会話の経緯は次のとおり。彼氏とバカンス中のマリーはおみやげを買いに行こうと彼氏を誘うが、なかなか起きようとしないので彼氏を置いて一人で買いに行き、そこで津波に襲われる。彼氏はホテルにいたので無傷。時が経ち、レストランで食事中にふとマリーがつぶやいた言葉が「すべてはおみやげのせいね」だった。津波により死生観すら変わるほどの壮絶な体験をしたマリーは、生きているのにどこか足元がおぼつかない浮遊感のようなものを引きずっていて、あの朝彼氏が起きるのを待ってのんびりしていたらこんなことにはならなかったかもしれない、との思いでこの言葉を発したのだろう。一方で彼氏は自分が津波に襲われたわけではなく、数日数週間も経てば「テレビや新聞で見たニュース」という記憶しか残らない。これは彼氏が鈍感なのではなく一般的なことだろうと思う。だからマリーの言葉は彼氏にとっては「突然」だったわけで、しかも今の自分とは因果関係が断ち切れているネタを振られても「何の話だ?」としか言えなかった。そしてこの「当事者とそれ以外の隔絶」があと二つの物語にも使われている。
マーカスの話。最愛の兄を事故で亡くし、母親は薬物中毒で入院、里親に預けられ部屋に案内されたマーカスは亡き兄ジェイソンの分のベッドも用意してもらう。はい、ここで目から汁が漏れちゃいました。突然消えてしまった兄の面影を探し求めて教会や霊能者を訪ねるも、皆「それっぽいこと」を言うだけでニセモノだと悟る。が、諦めきれないマーカスがひょんなことから出会ったジョージ。霊視(霊媒)をやめていたジョージは取り合わなかったが、根負けして一度だけマーカスを招き入れる。先例があるためジョージの言葉をいきなり鵜呑みにはしなかったマーカスだが、「数分違いで生まれた兄」の話をしたときにホンモノだと確信した。ジョージが亡き兄ジェイソンしか知らないことを次々と話していくところで、また目から汁が漏れちゃいました。長時間の霊視(霊媒)はジェイソンも辛くジョージから抜けてしまった。「もう少しだけ話したい」とマーカスがせがむと、もう一度ジェイソンがジョージに入りマーカスに言う。「もう帽子はかぶるな」と。ジェイソン亡き後、形見である帽子をいつもかぶっていたマーカスに、兄として新たな道を示したのだろう。ところがこのシーン、ジョージから抜けてしまったジェイソンがもう一度入ってくる部分がちょっと不自然というか取ってつけたような感じに見えるんだよね。で、勝手に解釈するとおそらくジョージは芝居をした。深い喪失感で目の前が塞がれてしまっているマーカスを客観的に見ることができたジョージは、その塞いでいる何かを取り去る手伝いをしたのではないかと。兄を愛するあまりに兄に囚われてしまっているマーカスに、亡き兄を愛し、そして自分の人生を生きることは両立できるのだということを。ちなみにこのへんで劇場内からすすり泣きが聞こえました。
ジョージの話。霊視(霊媒)能力のために他人の人生に深く関わりすぎてしまう生活に疲れ、ただひたすらに穏やかに生きたいと願う。心境を変えるために通い始めた料理教室でメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と出会い、お互いに好意を抱いてしまう。ちなみにこの料理教室のシーン、なぜか物凄くエロいことになってます。近頃溢れている即物的なエロではなく、想像をかきたてる官能の世界、という感じ。まったくイーストウッドはムッツリドスケベ爺さんですよ。ありがとうございます。で、物理的に触れることで相手の過去が見えてしまうジョージは、いずれ訪れる悲劇を予想しながらもメラニーと親しくなり、日々の生活に潤ってきたことを実感する。ところがある日ジョージの能力のことを知ってしまったメラニーは自分も見てほしいと乞う。しぶしぶ了承して見えたことを伝えるジョージだが、メラニーが父親に暴行を受けていたことを知ってしまう。メラニーは当初半信半疑だったジョージの能力をこの一件でホンモノだと確信し、ホンモノであるからこそ、この「暴行」がどのようなものか知られてしまった羞恥心と後悔で部屋を飛び出しひとり号泣する。以後料理教室にメラニーが来ることは無く、ジョージはまたも深い喪失感を抱き、こうなることがわかっていながら淡い期待を持ってしまった自分に失望する。ちなみにメラニー役のブライス・ダラス・ハワードは映画監督のロン・ハワードの娘らしい。そしていい感じにエロ可愛い。
そして、あるきっかけでマリーと出会ったジョージは、マリーが深いトラウマ・喪失感を抱いていることを知り、気になるが一歩引いてしまうが、マーカスの勘違い?によって再びマリーと会うことに。そしてカフェで待ち合わせをした二人は抱き合いキスをして感動のラスト。。。なのか?つーかこのラスト、正直よくわからん。。。あと、この3人が絡むまでが長い!もう少しテンポ良くしてほしかったかも。
まとめ。ある事象の「当事者」と「それ以外」の間にはこれほどまでに大きな隔絶があるということ。そして、(事象は違えども)当事者意識を持った者どうしの相互理解・相互扶助による打開・前進(これから:ヒアアフター)の物語。と、感じましたとさ。これって拡大解釈すると、人はみんな何かしらの喪失体験をしているだろうし、当然その当事者なわけで、それは自分だけでなく相手もそうなんだと思えると、全ての人に優しくなれるんじゃないか、そうして世界は平和になるんじゃないか、というところまで行けるんじゃないだろうか。
と、ちょっと宗教っぽくなってきたところで一応書いておくと、僕自身は「人は理解し合えない」と考えているタイプなので、上記はあくまでそう考えちゃったりすることもあったり無かったりという感じ。ただしこの「人は理解し合えない」は諦めではく、現実を理解したうえで努力する、という結構前向きなものだったりする。「人は理解し合える」が前提だと、理解し合えないことが負の感情しか生まない気がしてちょっとツライ。減点方式よりも加点方式のほうがいいなーとか思っちゃったりするケツの青い人間です。
あともうひとつ、僕はよく知らないんだけど、ディケンズ好きにはたまらないネタが色々とあるらしいので、そういうポイントでも楽しめるらしいです。
愚痴
上映中止。公式サイト消滅。自粛するならテレビで何度も繰り返す映像だろう。つーか、基本的にはオープンにして親がフィルタになればいい。そして子供は親の目をかいくぐって覗く。今の社会は親の上のレイヤーでフィルタリングしているので、そもそも見ることができない。まあネットはあるんだけどさ。親が親の役割を果たせない、果たすことを求められない社会の構造がゆとりだとかモンスターなんちゃらを生み出したことになぜ気づかないのか。この映画がキツイ人は予告編でそれを判断できるよ。しかも予告編見ればわかるけど、テレビで繰り返されるあの映像を見たら映画の津波に全くリアリティが無いことがよくわかる。完全に別物。どす黒い濁流が全てを飲み込む映像を見たら予告編は「映画」だと思えるよ。でも映画としては良くできてる。たまたま日本にあんなことがあってホンモノの津波を見ちゃったから綺麗過ぎる感じがしちゃうけど。能動的な鑑賞(見に行く意思が無いと見れない)の対象を自粛して、受動的なテレビ(テレビをつけてるだけで勝手に流れてくる)は何でもアリ。なんだかなあ。という僕の意見も「当事者」ではない者のそれであるという自覚はしている。一筋縄では行かない世の中は面白くもあり難しくもあり。
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2011年5月27日
【メモ】20110527
観たけどまだ書いてない映画 ←さっさと書け
観たい映画 ←全部は無理だな
- ヒア アフター (2月鑑賞、5/29記事UP)
- 悪魔を見た (3月鑑賞)
- SP THE MOTION PICTURE 革命篇 (4月鑑賞)
- 塔の上のラプンツェル (4月鑑賞)
- ザ・ライト -エクソシストの真実- (4月鑑賞)
- エンジェル ウォーズ (5月鑑賞)
- GANTZ : PERFECT ANSWER (5月鑑賞)
- ブラック・スワン (5月鑑賞)
- ミスター・ノーバディ (5月鑑賞)
- アンノウン (5月鑑賞)
観たい映画 ←全部は無理だな
- 婚前特急
- 抱きたいカンケイ
- ブルーバレンタイン
- メアリー&マックス
- 阪急電車 片道15分の奇跡
- スコット・ピルグリムVS. 邪悪な元カレ軍団
- キッズ・オールライト
- ジャッカス3D
- 共喰山
- 岳 -ガク-
- 富江 アンリミテッド
- インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実
- アジャストメント (6月鑑賞済)
- マイ・バック・ページ
- プリンセス トヨトミ (6月鑑賞済)
- さや侍
- アリス・クリードの失踪
- 127時間
- SUPER8/スーパーエイト
2011年3月10日
【映画】至福のとき
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評価
★★★★★
監督
チャン・イーモウ(張芸謀)
出演
ドン・ジェ(董潔)、チャオ・ベンシャン(趙本山)、フー・ピアオ(傅彪)、リー・シュエチェン(李雪健)、ニウ・ベン(牛犇)、ドン・リーファン
メモ
- 昔DVDで観たのをテレビ放映で再度鑑賞
- ピザ親子、マジ鬼畜
- ウー・イン、マジ天使
- チャオ、マジ優しい
- 嘘が必要なときもあるよね
- 目から汁がこぼれまくリング!!!
- 観といたほうがいいと思うけどなー
蛇足
今回はいつも以上にネタバレがヒドイので、そういうのが嫌いな方は「Ctrl+W」を押下!
登場人物は主に次の二人。ウー・イン(ドン・ジェ)は継母に育てられている目が不自由な女の子。継母と義弟にイジメられている。チャオ(チャオ・ベンシャン)は19回目のお見合いでウー・インの継母に惚れて猛アタック中の冴えない独身中年オヤジ。継母に目の不自由な義娘がいるとは露知らず。この二人の演技がマジでヤバイ。
ストーリーを簡単に紹介。
マツコ・デラックス似の継母(以下マツコ)とチャオがお見合い。(ちなみにチャオは遠目に見ると山下洋輔っぽくも見える)
↓
チャオが惚れているのをいいことに、結婚するにはお金が必要ねと金をせびるマツコ。(マツコ怖い)
↓
任せておけとひとつ返事のチャオ。金なんて無いんだけど惚れちゃったからしょうがない。(なぜマツコにそこまで惚れているのかマジ不明)
↓
チャオは仲間と相談して裏山の放置バスを改装して若者の休憩所をオープン。(まあラブホテルですよ。内装はピンク一色で安い風俗店みたいな)
↓
マツコに会いに行き、俺は旅館を経営していると告げるチャオ。(さっきの改装ピンク風俗バスね)
↓
このときマツコはチャオの目があるのでウー・インにおやつのアイスをあげるが、チャオが帰ったら「おめぇに食わせるアイスはねぇ!」とばかりに取り上げる。肥満息子はむしゃむしゃ食ってる。(マツコと肥満息子マジ鬼畜)
↓
マツコはウー・インをその旅館で働かせてくれとチャオに頼む。(目の不自由な義娘が家の中にいるのが欝陶しいから体よく追い出したいだけなんですけどね。マツコ、マジ鬼畜)
↓
チャオがウー・インを例の旅館に連れて行く途中で、ウー・インが脳腫瘍で視神経がやられて目が見えなくなったことを知る。(この時点ではチャオも正直なところ面倒だと思ってる)
↓
例の旅館へ行ってみるとクレーンで撤去されている真っ最中だった。(まあ、放置バスですからね・・・)
↓
仕方なくマツコの家に帰るとウー・インの部屋は肥満息子が占領していた。(肥満息子マジうぜえ)
↓
ショックで家を飛び出したウー・インは交差点の真ん中で立ち尽くす。(危ないよ、おじさん助けてあげたいよ)
↓
ウー・インに同情したチャオは旅館の寮だと偽って自分の部屋へ連れて行く。(チャオは意外とピュア男)
↓
チャオは「さすがにマツコのやり方はひどい」と思ったけど、惚れた弱みで何も言えず、かといってウー・インを見捨てることもできず、近くの空き倉庫に即席のマッサージ室をウー・インのために作ってあげる。(チャオ、マジ優しい)
↓
即席マッサージ室なので騒音やら建てつけやらおかしなところ満載だが適当な言い訳で乗り切るチャオ。(胡散臭いけど目が見えないのでそうだと言われたらそうなのかなと思ってしまうウー・インかわいい)
↓
チャオは仲間たちにサクラになるよう頼み、その際にウー・インに渡すチップとして自腹を切る。(乗りかかった船だ、マツコと結婚するためにがんばるぜ、と思ったのかどうか)
↓
ウー・インは初仕事の日に精一杯のおめかしをして来る。(ウー・イン、マジ天使)
↓
大学教授や大企業社長のフリをしたサクラが続々と来客して一生懸命仕事をするウー・イン。(マッサージベッドの顔穴がデカすぎて死にそうになるサクラお疲れ様です)
↓
仕事終わりにウー・インはチャオに「アイスを買ってあげる」と言う。(生まれて初めて自分のチカラでお金を稼いだことが本当に嬉しかったんだろうなあ)
↓
腰を下ろして二人でアイスを食べながら、ウー・インはチャオに「仕事をありがとう」と。そしてこの時初めてウー・インが笑顔を見せる。「仕事を頑張ってお金を貯めたらお父さんを探しに行く。そして目を治して社長さん(チャオ)の顔を見たい」、そう言いながらウー・インはチャオの顔を触って、どんな顔なのか想像する。(ここでカメラが引いていくんだけど、この画で目から汁が・・・)
↓
ある日、マッサージ室で客を待っていたウー・インが、あまりの静けさを不審に思いマッサージ室を手探りで調べると、旅館のマッサージ室なんかじゃないことに気付いてしまう。(かなりショックだったと思う。せっかく得た新たな居場所が、作られたモノだったなんて)
↓
ウー・インは仕事を辞めたいと言う。でも理由は言わなかった。(騙されたことへの憤りよりも、優しい嘘で騙してくれたことへのウー・インなりの気遣いなのか)
↓
辞められてしまってはマツコに怒られて結婚できなくなると思ったチャオは、大学教授や大企業社長がとにかくマッサージを気に入っているからと引き止める。(なぜそこまで惚れているのか、チャオ・・・)
↓
私もお客さんたちの事が好きだからと仕事を続けるウー・イン。(嘘でも居場所があったのは嬉しかったんだろうなあ。マツコと肥満息子の気に障らないように音を立てずに暮らしていた毎日に比べたら)
↓
チャオはウー・インへのチップのために家財道具まで売り払っていたが、それも限界にきてただの紙切れをチップとして使うことにする。(チップ増量しすぎで、そりゃバレるだろうというくらい)
↓
サクラ客から紙切れチップを受け取ったウー・インは偽札であることにすぐに気付くが、優しい嘘に笑顔を見せる。(マジかわいい)
↓
ある日ウー・インの父親から手紙が届き、チャオはウー・インに読み聞かせる。(でもお金のことしか書いてないんだよね・・・)
↓
ウー・インは「他には何と書いてある?」とチャオに聞くが、咄嗟に「ウー・インを心配している。いつか一緒に暮らそう。」的なことが書いてある風に読んでしまう。(そりゃそうだよね、金のことしか書いてなになんて言えないよね)
↓
一方そのころマツコはチャオがホラ吹き貧乏野郎だと悟って別の男とムフフ中。そこに鉢合わせたチャオはやけ酒に溺れ通行人に喧嘩を売りボコられてフラフラと道路へ出て車にはねられ重体に。(ここまでマツコに惚れ込んだチャオ、マジ理解不能)
↓
病院へ駆けつけてきたチャオと仲間たちに看護師が言う。「娘さんがいますよね?娘さん宛の手紙があります」
↓
その頃、ウー・インは大事にしていたカセットプレーヤーとカセットを置いて消えていた。
↓
病室でそのカセットを再生するとウー・インからチャオやその仲間たちへのメッセージが流れ始める。「マッサージ室がハリボテだったこと、チップが偽札だったこと。でも、お金は偽札だったけどみなさんの心は本物だったので、このお金は捨てません。」 (目から汁が・・・)
↓
再生が終わると、巻き戻してもう一度再生する仲間のおっちゃん。(何でもう一度?と思ったが・・・次へ続く)
↓
ウー・インの声が流れる中でそのおっちゃんはチャオがウー・インへ書いた手紙を読み始める。(前から続く・・・なるほど、そういうことね)
↓
それはウー・インの父親から来た風の内容だった。(もしかしたらチャオは本当に娘に宛てて書いたんじゃないかな。もうね、完全に親子だったもん。で、目から汁が・・・)
どこが簡単な紹介なんだ?とのお叱りは右から左へ受け流す(ムーディー勝山なにしてんだろ)のでごめんなさいね。下手にまとめてしまうよりこのほうが伝わる気がして。まあ実際のところは、内容を思い出して書きながらもう一度目から汁を出す自分に酔ってるんですけどね。うん、キモイでしょ。それ褒め言葉ね。
ちなみにこういう映画(オッサンと少女の映画)を見て脊髄反射のごとく「ロリコン乙wwwww」とかいう人種がいるのは構わないけど、僕がノアの方舟を作ったら絶対に乗せてやんないからね。そういう覚悟でいるといいよ。フハハハハ。ざまぁみろ。
突っ込みどころというかご都合主義すぎるところはいっぱいあるんだけど、この映画ってそういうファンタジーなところも含めて、人間が捨てちゃいけない希望を描いてると思うんですよ。だって毎日暗い顔して生きていくのってキツイでしょ。たしかに嘘はイケナイことなんだけど、優しい嘘から開ける未来もあるって信じたい。偽りの絆から生まれる本物の絆もあるって信じたい。だってあったもん。この映画に。と、これ以上続けるとカルトっぽくなってくるのでこのへんでやめときますが、とにかくこの映画「至福のとき」は全力でオススメできる1本です。ちなみにチャン・イーモウ監督の「あの子を探して」と「初恋のきた道」もイイですよ。
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2011年3月5日
【映画】あしたのジョー
外部サイト(作品詳細)
公式 Yahoo!映画 ぴあ映画生活
評価
★★★☆☆
監督
曽利文彦
出演
山下智久、伊勢谷友介、香里奈、香川照之、勝矢、モロ師岡、西田尚美、杉本哲太、倍賞美津子、津川雅彦、虎牙光揮、畠山彩奈、中野裕斗、高橋努、
メモ
- ボクシングの試合はすごかった
- 伊勢谷友介のカラダはすごかった
- マンモス西はドンドコドンのぐっさんかと思った
- ジョーの髪サラッサラすぎ
- つーかジョー綺麗すぎ
- 西田尚美が可愛い
- スロー映像で顔が歪むシーンはちょっとキモイ
- 試合シーンだけ観ればいいかと
蛇足
予想外に面白かったです。まあ全く期待していなかったというか、とにかくひどいことになっているものだと思っていたからかもしれないけど。ジョーvs力石の獄中戦とか、ジョーvsウルフ金串戦とか、最後のジョーvs力石戦とか、なかなか見ごたえあったし。
公開前に既に話題になってた力石(伊勢谷友介)の肉体は本当にすごかった。というか若干気持ち悪かった。計量シーンの肋骨の浮き上がりっぷりはCGかと思ったわ。つーかCGなのか?わからんです。ジョー(山下智久)のカラダは昔Tarzanの表紙を飾っていたときとほとんど変わらないというか、あ、そんなもんか、くらいだったな。ストーリー的にはそれで問題ないのかな。ジョーは階級アップ組で力石は階級ダウン組らしいので。
「で、カラダとボクシングの試合以外は?」と聞かれるとすごく困るわけで。試合シーンは面白かったんですよ。そもそも原作漫画もアニメも知らなくて、知っているのは「懐かしのアニメ」的テレビ番組で見た「ジョーと力石が握手しようと手を伸ばしたまま力石が倒れて死ぬ」ところと、「リング上で椅子に座ったジョーが真っ白の灰になる」ところだけなんですよ。だから原作のジョーが生きていた壮絶な環境が全く描かれていないとか、白木葉子(香里奈)がなぜかドヤ街出身になってるとか、ウルフ金串(虎牙光揮)がただの噛ませ犬になってるとか、マンモス西(勝矢)不足とか、ドヤ街がほのぼのしすぎてるとか、突っ込むことすらできないんですよ。これらは全部映画を観たあとでいろんなブログ等で見かけた意見なので。
まあ試合シーン以外は全体的にヌルい展開だったかと。逆に言えばボクシングの試合映画ということではそこそこだったんじゃないかと。ただ、ひとつだけ僕でもきちんと言えることがあるんだけど、ボクシングの試合シーンでスーパースロー映像を使い過ぎ。あんなのは最後の試合の最後の場面だけでいいのに、何回使うんだよと。せっかくの迫力あるボクシングがスーパースローの多用によって間延びした印象となってしまったのは非常にもったいない。やはりアイドル映画は長時間アップが必須なのか。
最後に、良い点、疑問点、注意点など。まず良い点は、僕の大好きな西田尚美が出演していたこと。これだけでポイントアップです。次に疑問点。倍賞美津子は何役だったんだろうか。原作知ってる人はわかるのかな。映画だけじゃ全くわかりませんでした。最後に注意点。山下智久と香里奈の演技は大根です。山下智久と香里奈の演技は大根です。とても大事なことなので二回言いました。顔を見にいってあげてください。山ピーはイケメンだし、香里奈も可愛いでしょ。僕のタイプじゃないけど。
ストーリーにほとんど触れない糞記事だなー。
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2011年3月3日
【映画】幸せの始まりは
外部サイト(作品詳細)
公式 Yahoo!映画 ぴあ映画生活
評価
★★★☆☆
監督
ジェームズ・L・ブルックス
出演
リース・ウィザースプーン、ポール・ラッド、オーウェン・ウィルソン、ジャック・ニコルソン、松崎悠希
メモ
- 鑑賞後3週間も経ってしまったのでほとんど覚えてませんごめんなさい
- 三十路女の挫折と恋と自分探し
- キーワードは「底抜け」
- ジャック・ニコルソン不足
- リース・ウィザースプーン下から煽るアングル禁止
- ラブコメ好きなら観とけばいいじゃん
蛇足
主な登場人物は以下4名。底抜けに自己中なリサ(リース・ウィザースプーン)、底抜けにピュアなジョージ(ポール・ラッド)、底抜けにチャラ男なマニー(オーウェン・ウィルソン)、底抜けに小悪党なチャールズ(ジャック・ニコルソン)。
こう書くとなんかろくでもない奴しかいないのかと思われそうだけど、まあそこは映画なのでうまく出来てるもんで。リサははっきり言って超ウザイ三十路女でスペックだけ見たら寄り付く男はいないだろと思われるけど可愛いから問題なし。かわいいは正義。特に左斜め上からの顔がいいね。ジョージは基本的にひたすらいい奴。まあピュアとバカは紙一重とかなんとか…。マニーは呆れるくらいチャラ男なんだけど、実は物凄く優しい奴。ここに気付ける女はデキる女。まあその優しさをかき消すくらいチャラいので総合的にはボンクラかと。チャールズは結構な悪者っぽい気がしたんだけどラストで寝返ったので物足りなかったなあ。まあラブコメにガチのワルが出ても困るか。
ストーリーは三十路女が今までの自分の人生を否定されるような事件に遭遇したときに近くにいた男二人との恋物語と自分探し。今までの常識が通用しない世界でどのように生きて行くのかを模索するリサ。キャラが正反対の二人の男との会話から少しずつヒントを得ていくリサ。特にリサとジョージの会話シーンで、言いたいことを言う、言いたいことを飲み込む、やりとりはなかなか面白い。リサとマニーが喧嘩するシーンでは、思いやりは必ずしも相手がそのまま受け止められるモノではないことがよくわかる。まあそういう失敗から学ぶんだろけどね。つーか、失敗しないとわからない。
いろいろ突込みどころもあるんだけど、冒頭に書いた「底抜け」というキーワードで観ると微笑ましく思えてくる。ただ、噛ませ犬的ポジションのマニーはちょっと可哀想だったなあ。ラブコメにおいてチャラ男がピュア男に勝てるわけないもん。ちなみにこの映画でのオーウェン・ウィルソンのチャラ男顔は、「キック・アス」のレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)のアホ面に匹敵するレベルのはまり役だった。
そういえば、ジョージが最後の大勝負に出たパーティーの場面でリサに「粘土の話」をしてたんだけど、あれの意味がよくわからなかった。ストーリー上はかなり重要なポイントだったっぽいんだけど。あの「粘土の話」でリサは心を決めたように見えたから。どなたか解説お願いします。あと、マニーの練習中だったかに現在メジャーリーグに挑戦中(元横浜ベイスターズ)の斎藤隆投手が出ていたことに気付いた人がいたら挙手してください。違いますよ。あれ、アメリカで頑張ってる役者の松崎悠希ですから。
というわけで、いい加減このタイプの映画は見飽きたという人もいるだろうから、そういう人はスルー推奨。ベタで王道なラブコメが嫌いじゃなければ観てもいいかも。
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2011年2月22日
【映画】パラノーマル・アクティビティ2
外部サイト(作品詳細)
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評価
★★☆☆☆
監督
トッド・ウィリアムズ
出演
ケイティ・フェザーストーン、スプレイグ・グレイデン、モリー・イフラム、ブライアン・ボーランド
メモ
- 前作ヒットで調子に乗っちゃいました
- 悪霊本気出せ
- もはやコント
- 登場人物もっと頭を使え
- 可愛い子が一人もいない
- PUSSY!PUSSY!
- 前作を観てない人なら観てもいいんじゃね
蛇足
二匹目のどじょうを狙って評価を下げる典型例。これはヒドイと言わざるをえない。まあ前作はそんなに面白かったのか?と言われると普通としか言えないんだけど。もうね、まんまなんですよ、前作と全く同じ。同じものを金かけて作って何をしたいんだと。ちょっと説教したい気分ですよ。突然デカい音を出せばそりゃビビるよ。それだけだけどね。
前作も同じなんだけど、とにかく悪霊が空気読み過ぎて可愛すぎるわ。人がたくさんいるところでは何もせず、誰かが一人ぼっちになるとちょっかい出し始める悪霊。吊るしたフライパンを落としてみたり、それを女がかけ直して目を逸らした途端にもう一度落とす悪霊。どこのいたずらっ子だよ。悪霊なら悪霊らしくしてほしいもんです。というか実はこれが悪霊らしいのだとしたら、僕の悪霊観が間違っていたのかも。
そして悪霊だけでなく登場人物も可愛いというかアホというかバカというか。毎回言ってるけど、夜中に何かあったらまず電気を付けろって。みんな暗いの怖くないのかね?僕はすげー怖いからすぐに電気付けるけど。自分から暗い中をかけずり回ってギャーギャー叫んでりゃ世話ないわ。まあ悪霊にいたずらされたことないから、されたらああなっちゃうもんなのかね。そういやアメリカって乳児でも目の届かない部屋に一人ぼっちにさせるのが普通なのかな?何かあるたびに二階の赤ちゃん部屋に走っていってたけど、日本人というか僕の感覚では乳児から目を離す、ましてや違う部屋に一人ぼっちにさせるとかビックリなんだけど。文化の違いですかね。
悪霊かわかんないけど何やら恐ろしいことが起こっていることを認識したパパ落ち着きすぎ。みんな落ち着きすぎ。僕ならソッコー引っ越す。あんなことがあった家にいたくない。少なくともあの家に一人になりたくないし一人にしない。全員揃って危機管理能力が皆無とかファンタジー。そうか、この映画はファンタジーだったのか。そういやコックリさん的なこともやってたしな。アメリカでもやるんだね、コックリさん。ちなみにコックリさんシーンで「P・U・S・S・Y」のところは笑ってる客が少なかったね。アルファベットは翻訳できないもんなー。
一番腹がたったのは上映前のメッセージですよ。「エンドロールの後に衝撃的事実が!」と。我慢してエンドロールが終わるまでじっとしてたら、「次回作制作決定!」、デデーン! は? はぁ? ええええええええ????? もうね、全身の力が抜けるとはこのことかと。まあいいですよ。どうせ乗りかかった船だし、笹舟だろうが泥船だろうがタイタニックだろうが海底二万マイルまででも付き合いますよ。
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2011年2月18日
【映画】ザ・タウン
外部サイト(作品詳細)
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評価
★★★☆☆
監督
ベン・アフレック
出演
ベン・アフレック、レベッカ・ホール、ジョン・ハム、ジェレミー・レナー、ブレイク・ライヴリー、タイタス・ウェリヴァー、ピート・ポステルスウェスト、クリス・クーパー
メモ
- 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続くベン・アフレック監督2作目
- チャック・ホーガンの小説「強盗こそ、われらが宿命」が原作らしい
- 銀行強盗シーンは迫力あるよー
- 親と土地の呪縛から逃れられるのか
- 悪友との絆による葛藤はちょっと泣ける
- FBIが無能すぎてもうね・・・
- クリスタ(ブレイク・ライヴリー)がかわいい
- 気になるなら観とけばいいんじゃね
蛇足
まあまあ面白かった。冒頭の銀行強盗シーンがなかなか見ごたえある。ドクロマスクかぶって押し入る → 行員・客の携帯電話を取り上げて水につける(最近は防水仕様もあるんだけどね・・・) → 監視カメラのデータ(ハードディスク?)を電子レンジでチン → 漂白剤を撒いてDNAを破壊 → 逃亡用の車を焼いてお疲れさん。この流れが短時間で一気に行われるので、臨場感あって良かった。外部との遮断と痕跡消去の方法は、銀行強盗をするときのための勉強になりました。しませんけどね。二度目の強盗シーンでかぶってた修道女マスク?はちょっと笑った。僕なら大仏か馬を使うかな。
この映画、環境が人を作るという定説に抗う物語だと思われます。治安の悪い貧民街ボストン・チャールズタウン(通称タウン)で生まれ育ったダグ(ベン・アフレック)やジェム(ジェレミー・レナー)は親が札付きのワルで子供の頃から悪事を働き、ジェムは殺人で9年服役している。ダグはホッケーでスカウトされたにもかかわらず人を殴って終了。掴みかけた夢も自分の手(≒タウンの呪縛)で潰してしまう。彼らは銀行強盗を繰り返す。でも、映画の中では「なぜ銀行強盗を繰り返すのか」は描かれていない(と思う)。
タウンでしか生きられない彼らがちょっとしたミスで関わることになってしまったクレア(レベッカ・ホール)が、いつしかダグの希望になる。クレアはいわゆるヨソ者。プリウスに乗る銀行支店長。住む世界が違いすぎるのに、それが逆に二人を近づけるというありがちなパターン。二人の出会いのシーンはちょっと都合が良すぎる。お互いに求め合う関係になったときに秘密がバレてクレアはダグを拒絶するんだけど、一度惚れちゃったら簡単には切れないもんで。話も終盤に、FBIがダグを捕らえるためにクレアに電話で演技をさせる。会いたいからウチに来て、と。罠だとわかっているダグは一度は無理だと言うが、結局会いに行くと告げる。そして電話を切る直前の会話。クレア「ダグ、絶対に会いたい、今日は晴れた日だから」。ダグ「わかった、さよなら」。以前クレアはダグにこんな話をしていた。「晴れた日は好きじゃないの。弟が死んだのが晴れた日だったから、晴れた日は誰か大切な人が死ぬような気がして。」と。ダグはFBIの罠とわかっていても本当にクレアに会いに行こうとしていたんじゃないかと思う。でも、最後のクレアの言葉を聞いて、クレアの気持ちを汲み取ったんだろうと。そしてクレアの畑にバッグを埋めて、生まれて初めてタウンを出た。
クレアは畑でバッグを見つけて、中の手紙には「俺よりも金の使い方を知っているだろう」的なことが書いてあり、札束の間にオレンジを見つける。オレンジはダグの祖母がレストランを営んでいたフロリダ・タンジェリンの象徴。いつかフロリダで会おう、と伝えたかったのか、わからない。クレアはその金をタウンのスケート場の改修に使い、スケートリンクに「寄付 ドリス・マックレイ」とプレートを付ける。ドリス・マックレイはダグの母親の名前。ダグの思いをクレアが受け継いだのか。そしてダグは遠い所で一人空を眺める・・・。
なんかあらすじしか書いてねーな。とりあえずベン・アフレックかっこいいわ。しかも監督やってるとかどんだけモテ男だよ。ジェレミー・レナーはイケメンではないけどかっこいいねえ。ラストの一人ぼっちで戦う様は男として惚れ惚れした。マジかっけえ。そういえばこの映画、この二人(ダグとジェム)の絆も重要ポイント。つーかここが一番ウルっとくるかも。夢を見るダグと現実を見るジェム。是非観て欲しいところ。あとね、結構切ないのがダグの元カノのクリスタ。「どうして私はいつも利用される人間なの?」的な台詞はグッときましたよ。頭は良くないかもしれないけど、ピュア。生まれる場所が違っていれば、と考えてしまう。
突込みどころは色々と。全編通して言えるのは、FBIが無能すぎる。劇中にもあったけど「小学生以下」の思考と行動。マジ有り得ないわ。せっかくの映画が台無しだよ!そういや最後にダグがクレアに託した金ってヤバイ金だよね。クレア、完全に共犯なんですけど。しかも大っぴらにスケートリンク改修とか言って使っちゃってるし。ダグの母親の名前とか付けちゃってるし。何してんの?バカなの?死ぬの?ヒロインが無能ってのはよくある話だし、実際にそういうもんなのかもしれないけど、とにかくイライラする。たまには賢いヒロインを見てみたいもんだ。ちなみにクレア役のレベッカ・ホールって美人でも可愛くもないよね。唯一、笑顔がちょっとチャーミング。そしてラストシーン、ダグはなに一人で黄昏ちゃってるの?顔割れてんのに随分簡単に逃げたもんだな。公共交通機関の電車で。アメリカのザル警備っぷりに呆れちゃいましたよ。
面白かったんだけど、ラストが気に入らないから星3つ。
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2011年2月13日
【映画】白夜行
外部サイト(作品詳細)
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評価
★★★☆☆
監督
深川栄洋
出演
堀北真希、高良健吾、福本史織、今井悠貴、船越英一郎、斎藤歩、戸田恵子、田中哲司、吉満涼太、姜暢雄、小池彩夢、緑友利恵、長谷川愛、中村久美、粟田麗、山下容莉枝、宮川一郎太、黒部進
メモ
- 原作小説未読
- ドラマ版の大ファン
- 2時間半でよくやったほうかと
- 小説やドラマを知らなくても(たぶん)楽しめる
- 小説やドラマを知ってる人は物足りないかと
- 乳首が拝めます
- 船越英一郎が出てるけど崖には行きません
- 主題歌の珠妃(たまき)って誰だよ ← (ほりき)たまきという噂も
- 誰が観てもそこそこ楽しめると思うよ
蛇足
端折り過ぎと考えるか、2時間半という制限内でまあまあ頑張ったんじゃね?と考えるか。どちらかと言えば後者かな。原作がボリューム満点の長編で、ドラマは45分×11回、無理があるのは承知のうえということで。「ノルウェイの森」もそうだけど、原作のボリュームそのままじゃ長編小説は映画化なんてできなくなっちゃうしねえ。という感じに軽く制作側の弁護をしつつ。
メモにも書いたとおり原作を読んでないのでドラマをベースにしか話せないんだけど、とにかくこの一言に尽きる。雪穂がぬるい!ドラマでは、幼少時に地獄から救ってくれた亮司との絆を利用して、そこまで言うか?的なことを亮司にやらせ続け、さすがに亮司も耐え切れなくなったところを泣き落として引き止め、結局亮司は太陽の下で生きることも叶わずに無様に死んでいくわけですよ。
いやね、「利用」とか「泣き落とし」とか書くとそんなに雪穂は悪い奴なのか?と思っちゃうかもだけど、まあそこに至る壮絶な体験があるわけで、そしてそれを共有できるのは亮司だけなわけで、しょうがないっちゃーしょうがないわけですよ。しかーし!にしてもそれは亮司だって無理だろ!的なことを綾瀬はるか(ドラマ版の雪穂)の潤んだ瞳で訴えてくるとかもう反則だろ!とまあさっきから同じこと繰り返してるんだけど、実際にドラマもそういう流れなわけで、実は本当に雪穂は悪魔なんじゃないかと思えてくるわけですよ。
亮司に裏稼業を任せて自分は華やかな世界で成功を収めつつある雪穂が、一瞬、このまま幸せになってもいいのかもしれない、と思ったように見える場面とか、それを見て、今まではただ雪穂に幸せになって欲しいと願っていた亮司が、その幸せを壊して雪穂にも泥水を飲ませようとする場面とか、切っても切れないというかそもそも切ることができない絆とはこういうものかと恐ろしくもさえ思えてくるわけですよ。それが全然無い!!!
そういう雪穂の苦悩と悪魔性、亮司の苦悩と葛藤、亮司を脅迫する松浦と亮司の奇妙な絆、死姦による性的不能、あげればキリがないくらい大事な部分が描かれていない。時間が足りなかったのか、これでいいと思ったのか。そしてなぜそれを描いたんだ?という部分も。一番大きいのは、笹垣(船越英一郎)が亮司にやっと会えたラストシーンで、「俺に父親がわりをさせてくれないか」的なことを言うんだけど、本当にガッカリした。というかキレそうになった。笹垣は最初から亮司には何かあると疑い刑事人生をかけて亮司を追ってきたので、おそらく誰よりも、もしかしたら雪穂よりも亮司のことを理解していただろう人物なんですよ。で、亮司も最後には笹垣に父性を感じていたんだと思うんですよ。だからその二人の間には「俺に父親がわりをさせてくれないか」なんて陳腐な台詞はいらないの!そんな台詞が無くてもみんなわかってるの!客をバカにすんのもいい加減にしろ!と言いたいところだけど、映画にはそんな流れがほとんど描かれていないので苦肉の策だったのかな・・・。
でもね、ドラマと同じくらい、ドラマより良い、と思えたところもあるんですよ。まず、田中哲司の松浦がハマってた。ドラマ版の渡部篤郎があまりにもハマり役だったので映画は期待してなかったんだけど、田中哲司いいわー。そして亮司が一時期同棲する薬剤師の栗原(粟田麗)が青酸カリで自殺するシーン。鳥肌立った。ちなみに別シーンだけど粟田麗のおっぱい(乳首)は綺麗でした。んで、雪穂と亮司の連絡手段にモールス信号を利用した点。実際には鏡で光を反射させるとか、ビーズ細工に暗号を仕込むとか。これは面白いアイデア。あとね、懐かしさを感じさせる台詞。事件の詳しい日時を笹垣に聞かれてた幼い亮司が、「クイズダービーではらたいらが竹下景子に負けたから」と。はらたいらが負けたらそりゃ覚えてるわな。
ドラマ版が好きすぎてだらだら書きすぎたんだけど、小説もドラマも知らない人は観とけばいいんじゃね。んでその後に小説やドラマでさらに楽しんで。次に小説やドラマを知ってる人は「そういうもんだ」と思って観ればいいんじゃね。んで突っ込むなら突っ込む、まあしょうがないかと思うなら思う。誰が観ても楽しめるし突っ込めるという素晴らしい作品ですよ。あ、予告編を観て堀北真希が脱ぐのを期待している男子諸君は落ち着いて聞いてください。見えるのは背中だけですよ、背中。堀北真希の尻もおっぱいも見れません(粟田麗のおっぱいは見れるけどね)。尻が見たければ「GANTZ」で夏菜の尻をどうぞ。
散々書いたけど、冒頭にもあるようにあくまで僕の感想は「2時間半という制限内でまあまあ頑張ったんじゃね?」です。つまり好評価です。以上。
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2011年2月8日
【映画】ウォール・ストリート
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評価
★★★☆☆
監督
オリヴァー・ストーン
出演
マイケル・ダグラス、シャイア・ラブーフ、キャリー・マリガン、ジョシュ・ブローリン、スーザン・サランドン、フランク・ランジェラ、イーライ・ウォラック、チャーリー・シーン
メモ
- 1987年の「ウォール街」の続編
- 「ウォール街」は未見だったけど観とけばよかった
- 冒頭のゲッコーの講演は見もの
- 金融モノと家族モノの間でちょっと中途半端
- とはいえ最後まで飽きずに観られる作品
- 劇中のバイクでドゥカティは見飽きた
- 前作ファンも大喜びのチャーリー・シーン登場
- シャイア・ラブーフってイケメンではないよね
- キャリー・マリガンって大竹しのぶに似てるよね
- まあ期待しすぎないで観ればいいんじゃね?
蛇足
んーーー、微妙だ。微妙すぎる。つまらないわけじゃないけど、微妙。たぶんラストがダメだったんだと思う。なにあの幸せそうなパーティー。取ってつけたようなハッピーエンド。年取って孫ができたらあのゲッコー(マイケル・ダグラス)も丸くなりました、みたいなのを誰か望んでいたんだろうか。まあね、こんなこと書きながら実は前作「ウォール街」を観てないんだけど、もっとえげつない物語かと思ってたので肩透かしもいいところですよ。オリヴァー・ストーンが実はこのラストを撮るために前作を撮っていたのだとしたら、もうね、音楽性の違いで解散するバンドの気持ちですよ。なんだよ、そっちだったのかよ、先に言ってくれよ、みたいな。
この映画のタイトルが「ゲッコー家の人々」とかだったらまだマシだったのかもねえ。まあそれでも中途半端感ありありだけど。父のせいで家族の人生をボロボロにされた娘は長年絶縁状態だったのに結構あっさり和解してるし、和解したはずの父に再び裏切られて「わかっていたわ」的なこと言ってみたり、彼氏が熱を上げている次世代クリーンエネルギー企業へ1億ドル出資してもらったらあっさり和解しちゃうし、それって元々汚い金なんだけど潔癖な娘さんそれでいいんですか?、みたいな。ありがちな父娘の関係といえばそうだろうけど、なんかもう全体的にあっさりしすぎというか、手抜いてんじゃないの?とすら思えてしまうレベルというか。
一方でこの映画を金融物語として観ると、前述の父娘物語が邪魔してて物足りない感じだし。ジェイコブ(シャイア・ラブーフ)がどんだけ優秀か知らんけど、作品上は一介の証券マンにすぎないのに、そんな奴が流した噂でライバル企業の株価に打撃を与えることなんてできんのかね。よくわからんけども。で、ブレトン(ジョシュ・ブローリン)に対する復讐が過去の悪事の暴露ってのもなんだかなー。金融テクで一泡吹かせるくらいのことをしてくれるもんだと思ってたよ。まあ金融ド素人の感想なんでスルーしてね。
それでも面白いなーと思うところもあったわけで。ゲッコーの講演は素人にもわかりやすい内容で話し方が巧みなので、当初ゲッコーを訝しげに見ていたジェイコブが講演を聞くうちに惹かれていくように、僕自身も惹かれてしまいましたよ。林立するビルの輪郭に株価チャートを重ねた演出は、アイデア自体はベタな気がするけど好きだな。金融トップ連中の密室会議は実際にこういう感じなんだろうなと思えた。ああ、こうして庶民は蚊帳の外で経済は動いていくのかと。
金融モノを求めている人はこれよりもマイケル・ムーアの「キャビタリズム~マネーは踊る~」とか、日本未公開だけど町山智浩氏がこことかここに書いてる「インサイド・ジョブ」のほうがいいかと。どっちも面白そうだよ。どっちも観てないけど。そうそう、最後にこれだけは書いておかないと。サブタイトルの「MONEY NEVER SLEEPS」ってすげーダサくね?「お金は眠らない」って・・・、今時そのセンスかよ!みたいな。的確だけど適切ではないと思いましたよ。
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2011年2月5日
【映画】RED/レッド
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評価
★★★★☆
監督
ロベルト・シュヴェンケ
出演
ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、カール・アーバン、ブライアン・コックス、ジュリアン・マクマホン、レベッカ・ピジョン、アーネスト・ボーグナイン、ジェームズ・レマー、リチャード・ドレイファス
メモ
- Retired(引退した)Extremely(超)Dangerous(危険人物)
- 漫画原作らしいので無粋なツッコミはナシで
- マルコヴィッチがキレすぎ
- ヘレン・ミレンが可愛すぎ
- カール・アーバンがイケメンすぎ
- 意外とホロッとくるところもあったり
- ドンパチ好きなら絶対に観るべき!
蛇足
とにかく面白かった!予告を見る限りでは、もう一つの「エクスペンダブルズ」的なイメージだったんだけど、個人的には「エクスペンダブルズ」より面白かった。アクション、サスペンス、コメディがてんこ盛りで、ドンパチ映画の極みだね。「コマンドー」と「レオン」と「特攻野郎Aチーム」を混ぜたら化学反応起きちゃった、みたいな。なんでもかんでも難しく考える人は観なくていいです。ひたすら楽しいことが好きな人にはオススメ!
てな感じで書くと中身ゼロのおバカ映画っぽいんだけど、ストーリーは各ジャンルの王道を踏襲してるので安心。独居老人のフランク(ブルース・ウィリス)と役所の年金担当のサラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)との純愛から始まり、突然謎の組織に狙われるフランクがサラに危険が及ばないように一緒に行動しているうちにサラがどんどん強くなり、昨日の敵は今日の友といった風なフランクとイヴァン(ブライアン・コックス)の絆とか、かつての禁断の恋を大切にし続けているイヴァンとヴィクトリア(ヘレン・ミレン)とか、世代や立場による確執が徐々に解けていくフランクとクーパー(カール・アーバン)とか、それぞれ単純だけど見どころとしては十分。
ジョー(モーガン・フリーマン)が結構あっさり死んじゃったのは残念。死んだフリかと思ったんだけどなー。エロジジイ役がかなりハマってた。そういや観てるときは気付かなかったんだけど、悪い商人のアレクサンダーをリチャード・ドレイファスが演じてたとか。「陽のあたる教室」でおいおい泣いた俺の記憶はどこへ行ったんだ・・・。そして驚異的なのはCIAの秘密金庫番のヘンリー(アーネスト・ボーグナイン)。御年94歳!ググると「生ける伝説」とか出てくるし。笑
この映画、基本的にみんなイカレてるので、「いやいや、それはまずいだろう」とか突っ込むのはナンセンス。とことん無邪気で純粋なキ○ガイたちが素直に生きていく様が描かれた素敵な作品です。なんつってもマルコヴィッチのキレっぷりにはいちいち爆笑。ヘレン・ミレンも振り切れてて、どう見てもババアなのに物凄く愛おしくなるし。マーヴィン(ジョン・マルコヴィッチ)のおんぼろ車の下とか男の子の夢まであるし。本当に観ていて楽しい。
一応主役はブルース・ウィリスなんだろうけど、もう一人の主役ともいえるカール・アーバン演じるパーカー。マイケル富岡とセイン・カミュと徳重聡を彷彿とさせる顔に親近感。いい顔してるわー。他にもいろいろな作品に出てるらしいけど、初めて見た。惚れた。
というわけで、最近なんかつまんないなーとか面白いこと無いかなーとか思ってる人も、若人も老人もこれを観て元気になればいいじゃない。損はしないと思うよ。オススメです!
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2011年2月1日
【映画】GANTZ
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評価
★★★☆☆
監督
佐藤信介
出演
二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜、田口トモロヲ、白石隼也、千阪健介、小松利昌、落合扶樹、市川千恵子、春名柊夜、古澤裕介、土平ドンペイ、Merii、長江英和
メモ
- 奥浩哉の漫画の実写化
- 原作未読
- かなりグロいので要注意
- 二宮和也と松山ケンイチはなかなか良い役者
- テンポが悪くて若干ダレる
- ねぎ星人(小)の顔はCGで貼りつけてるんだろうか
- 岸本のプリケツたまらんのう
- グロ耐性のある人は観とけばいいんじゃね
蛇足
奥浩哉の漫画は全く読んだことが無い。ドラマ化された「変[HEN]」やその続編の「HEN Vol.2 ちずるちゃん・あずみちゃん」は見ていた。GANTZのアニメは数話見たことがあった。というわけで、なんとなく「奥浩哉=おっぱい、尻」というイメージだった。で、この映画にも若干のそんな不純な期待を持っていたんだけど、ちょっと拍子抜けだったかも。まあ二宮和也と松山ケンイチのファン層を考えればこの程度が妥当か。
エロは拍子抜けかつ妥当だったんだけど、一方でグロ描写には驚いた。この映画はPG12(12歳未満(小学生以下)の鑑賞には成人保護者の助言や指導が適当)であり、二宮和也や松山ケンイチの主なファン層と思われる20代30代の若いママ世代が子連れで観にいくことも多いのでは。PG12なんだから保護者が事前にある程度の内容を調べる責任もあるんだろうけど、公式サイトや予告編を観ただけではそこまではわからない。カラダが切り刻まれて腕や脚が落ち内蔵が飛び散り頭が踏み潰されるのは、保護者同伴でもさすがにキツイんじゃないだろか、とちょっと心配になりました。
まあそのへんをクリアしている前提で観れば、なかなか面白かったですよ。二宮和也はジャニーズの中でも結構評判いいし、今作でも就活連敗中のイケてない大学生にピッタリで、あることをキッカケに変な方向に自信を取り戻して物凄く嫌な奴になるんだけど、本当にムカツク野郎に見えた。松山ケンイチは家庭環境に問題を抱え、これまた一歩を踏み出せずうだつが上がらない状況に悶々とする男を好演。幸いにもキムタク病にはかかっていないので、これからもどんどんいろんな役に挑戦してほしい役者。夏菜はもう少し頑張ってほしかったかな。「君に届け」の矢野あかね役がハマリ役すぎたのか、まだいろんなタイプの役を演じきれていない感あり。顔で演技できるようになると面白いんだけど。まあプリケツを拝めたので良しということで。本郷奏多はテレビドラマ「ヒミツの花園」での記憶しかなかったけど、いい顔してるねー。綺麗系少年の中では神木隆之介に無いキレがある。今作で死んじゃったけど、もっと観たかったな。
肝心のストーリーや全体の流れはテンポが悪くて勿体無い。漫画原作でSFだから荒唐無稽なのは全く問題なし。ただし星人とのバトルシーンが間延びしすぎ。手に銃を持っているし特に追い詰められているわけでもなくいつでも撃てる状況なのになぜか撃てない、とか、いつでもトドメを刺せる状況なのに何もしてこない星人とか、20年前の戦隊ヒーローシリーズやドラクエのターン制攻撃じゃないんだからさ、もっとガチで勝負しろよ!と。なんかね、尺を稼ぐための顔アップとかいらないから。これがアイドルを起用した映画の限界か。
ちなみに採点シーンは劇場内が一体になれた感じがしました。ちょっとおもろかった。特に原作知らないひとはお楽しみに。
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2011年1月29日
【映画】デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~
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評価
★★★☆☆
監督
トッド・フィリップス
出演
ロバート・ダウニー・Jr.、ザック・ガリフィアナキス、ジュリエット・ルイス、ジェイミー・フォックス、ミシェル・モナハン
メモ
- 「ハングオーバー」チームの最新作
- 大麻って結構怖いんだねえ
- ワンコかわいいよワンコ
- オナニー35分って長くね?
- グランドキャニオン行ってみたいなー
- 超ベタなコメディが好きなら観とけばいいんじゃね
蛇足
「ハングオーバー 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」チームの新作ということなんだけど、観てないのでなんともかんとも。いろんな人の意見を読む限りでは超面白いらしいね。という事情もあって比較されるこの作品はかなり微妙なところだと。まあ、これしか観てない自分としてはとにかくフツーに面白かった。フツーに。フツーだからね。
数々のトラブルに見舞われて面白おかしく物語は進んでいくんだけど、そもそもの発端が「携帯電話の電源を切らなければいけない状況で携帯電話でメールを送ろうとして、注意されてもやめなかった」という自分の行動なわけで、こういうルールを守らない守れない人は往々にして自分が原因であることを棚にあげて、起こってしまったトラブルに逆ギレするという迷惑極まりない人だったりするので、スタートからそんな感じだったためまったく同情できないままエンディングクレジットへ向かうという、まあいつも通りの展開だった。
思慮が足りない言葉が足りないピーターと、俺ワールド全開のイーサンの噛み合わなさが笑いどころなんだろうけど、やりすぎな感じでちょっと引いてしまった。ピーターも悪いんだけど、とにかくイーサンにイライラさせられた。笑 もうこっちが「キィィィィーーーー!」って叫びたくなる感じ。これを笑ってスルーできない自分はまだまだ未熟者だなあと思いましたよ。こんなことでは良い上司にはなれないな。
ところで、空港の荷物検査で大麻用パイプが発見されても没収されるだけで普通に搭乗できるというのは意外だった。イメージではその後延々と取り調べを受けて少なくともその日に搭乗なんて出来ないだろうと思ってたので。アメリカだからなのかな。日本じゃ無理っぽいよねえ。
ここから突っ込みどころ。犬もオナニーすんの?メキシコ国境で奪った車で旅を続けてなんで捕まらないの?手錠はいつどうやって外したの?奥さんと親友の疑惑は晴れたんだっけ?
まあドタバタコメディとしてはそこそこの出来だろうから、「ハングオーバー」レベルを期待しないで、サクっと観ればいいじゃないかと。ちなみにチャーリー・シーンがちょこっと出てるよ。といっても本編では気付かず、エンディングクレジットで気付いた。「プラトーン」とか「メジャーリーグ」とか「ホット・ショット」あたりまではよく見る役者だったけど、テレビ業界で活躍してるっぽいね。もうすぐ上映される「ウォール街」の続編「ウォール・ストリート」にもちょこっと出てるらしい。
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2011年1月27日
【映画】シンプル・プラン
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評価
★★★★☆
監督
サム・ライミ
出演
ビリー・ボブ・ソーントン、ビル・パクストン、ゲイリー・コール、ブリジット・フォンダ、ブレント・ブリスコー、ベッキー・アン・ベイカー、チェルシー・ロス、ジャック・ウォーデン
メモ
- サム・ライミ的な驚かせ箇所あり
- 安全運転は大事だよ
- 落し物は交番に届けましょう
- 嫁怖い
- 覆水盆に返らず
- ブリジット・フォンダが綺麗、角度によってたまにジョディー・フォスターに似てた
- ひたすら暗いので、それでもいい人は観てもいいんじゃね
蛇足
主人公ハンクにいきなり大金を見せられた妻サラが一拍おいて高笑いしたのは実は結構リアルな反応なのかもしれない。自分をイメージしてみると、とりあえず声が小さくなって物音を立てずに生活し始めそうなんだけど、やはりその場に立ってみないとわかんないね。ちなみにJリーグのシーズン中はtotoBIGを毎週1口買ってます。6億円当たったらどうしよう。
オトナの男3人があたふたしている中でサラの冷静冷淡冷酷さが際立つ。いやー、女って怖いですねー。ってのがこの映画の裏テーマ?んなこたーないか。まあ男がいつまでもガキなのは認めざるをえない。しかしそんな中でも本当に窮地に立たされたサラが支離滅裂論理破綻している様は、これまたよくある風景で滑稽。欲を掻くと落とし穴が、欲が無いと向上しない、バランスが難しいねえ。まあ、悪いことは出来ないってことです。
冒頭から兄ジェイコブのおバカ加減にやきもきするんだけど、物語が進むにつれて実はバカなのはハンクや親友ルーで、ジェイコブが一番マトモで賢いのではないかと思えてくる。特にハンクとジェイコブが兄弟プレーでルーを騙すシーンでは、親友を騙すことへの葛藤、そして騙す場面での演技力が、やりきれない気持ちを大きくさせる。比べることができないはずの兄弟愛と友情を天秤にかけ、一方を切り捨てたことによる悔恨、苦悩。影の主人公は間違いなくジェイコブ。学生時代の彼女が実は罰ゲームで自分と付き合っていたのを知っていたと告白するシーンは人生を悟った人のように見えた。
ここから突っ込みどころ。つーか暗すぎるわ!ジェイコブいきなり爺さん殺すなよ!サラ強欲すぎ!FBIを疑うとかサラの勘すげえ!つーか保安官がマフィアに騙されんなよ!ショットガンとはいえルーの奥さん吹っ飛びすぎ!
ちなみに原作小説のラストはさらに悲惨なことになっているらしいので、気になった人は読んでみるといいかもね。
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2011年1月21日
【映画】ソーシャル・ネットワーク
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評価
★★★★☆
監督
デヴィッド・フィンチャー
出演
ジェシー・アイゼンバーグ、アンドリュー・ガーフィールド、ジャスティン・ティンバーレイク、ルーニー・マーラ、アーミー・ハマー、マックス・ミンゲラ
メモ
- Facebookを作ったマーク・ザッカーバーグの話
- ゴールデングローブ賞4部門受賞(作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞)
- ジェシー・アイゼンバーグの演技がとにかく素晴らしかった
- 社員採用時のハッキングコンテストはよくわかんないけど興奮した
- 仕方ないとはいえエドゥアルドがちょっと可哀想
- ショーンの秘書?のトゥーリ(トーリ?Tori)役のMariah Bonnerがかわいい
- アシュリー役のCaitlin Gerardがかわいい(Google画像検索)
- エイミー(Dakota Johnson)のプリケツ最高 ←ショーンと寝てた女ね
- 話題作だし観とけばいいんじゃね
蛇足
この映画、Facebookについて描かれているんだけど、Facebookを知らなくても楽しめるよ。推奨条件としては、インターネットを使っている、SNSを使ったことがある、ビジネス(≒起業)に興味がある、この3つで十分。欲を言えば、言語問わずプログラミング、サイト作成、サーバー管理、株式、著作権、あたりの知識があると少し違う見方ができるかも。
ジェシー・アイゼンバーグがかっこ良すぎた。いやー、いい役者だわ。マーク・ザッカーバーグのことはよく知らないけど、プログラミングが好きで物作りが好きで人々をアッと言わせることが楽しくて脇目もふらず突っ走って、気がついたら元の場所には戻れなくなっていた男を完璧に演じていた。ちなみにジェシー・アイゼンバーグは「アリー my Love」でリチャード・フィッシュを演じていたグレッグ・ジャーマンに似てる気がした。いずれにしてもイケメンだと思う。「ソーシャル・ネットワーク」効果で「ゾンビランド」のDVD・Blu-rayがバカ売れしたらウケるんだけど。そういやジェシー・アイゼンバーグとマーク・ザッカーバーグって名前が似てるよね。
この映画を観るかぎりでは、マーク・ザッカーバーグはコミュニケーション不全っぽい。劇中で彼とコミュニケーションが成立していた人は皆無なんじゃないかとも思える。そういう人間が作ったFacebookで世界中の5億人がコミュニケーションを取っていると思うともの凄い皮肉に感じる。じゃあその5億人のコミュニケーションが本当に成立しているか、というとこれまた微妙なところだけど。ラストシーンは本当に切ない。
マークに出し抜かれたウィンクルボス兄弟が生真面目すぎて笑えた。育ちが良いんだろうね。それに比べてディヴィヤ、超ムカツク!つーかうぜえ!おまえは何をしたんだよ!まあそういうポジションとしては十分に仕事をしてたな。ウィンクルボス兄弟とディヴィヤが言い放った「あのオタクをぶっ潰せ!」的な台詞は世界のビジネス界から鼻で笑われる迷言だよね。どこの業界でも技術抜きにビジネスは成立しなくなっちゃってるからねえ。口より先に手を動かす人間がのし上がる世の中ですよ。
そういやFacebookの運営にナップスター(Napster)の創始者が関わっていたとは知らなかった。この映画にはそのショーン・パーカーが登場していたけど、色々調べるとショーン・ファニングという人もいて、この二人のショーンがナップスターの創始者ってことになってるっぽいね。ビジネスの鼻が利く人っているんだねえ。ショーン・パーカーはベンチャーキャピタルでいろんなビジネスに関わっているとか。ちなみにショーンがマークを訪ねてきた時にヘッドフォンをしてプログラミング中の男に声をかけて、「あっ、いいんだ、続けて」的なことを言った場面、大好きだなー。技術者愛が感じられた。あと、ここだけの話、ナップスターはNapStarだと思ってました。
ここから突っ込みどころ。予告編で流れてたRadioheadのCreepはどうしたんだよ!全っ然使われてないじゃないか!ノートパソコンのパームレストにジュースのグラスを置くわけねーだろ!ボートレース場面のチルトシフト効果は何の意味があったんだ!?マークがサンフランシスコに引っ越したときの家がショーンの家の向かいだったのは偶然なのか!?てな感じであんまり突っ込みどころが無いという。まあ全般的に面白かったので粗探しをする必要が無かったというか。
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2011年1月17日
【映画】ジョーズ・アパートメント
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評価
★★★★☆
監督
ジョン・ペイソン
出演
ジェリー・オコンネル(ジェリー・オコネル)、ミーガン・ウォード、ロバート・ヴォーン、ペパ、ジム・ターナー
メモ
- サメは出てきません
- 予告動画を最後まで観られなかった人はお帰りください
- アメリカのゴキブリ許容力は異常
- ゴキブリが歌って踊る
- ゴキブリ繋がりの「魔法にかけられて」とは比較にならないくらいゴキブリ
- とにかくゴキブリ!ゴキブリ!ゴキブリ!
- 最後はちょっといい話になる、かと思ったら・・・
- ジェリー・オコンネルは「カンガルー・ジャック」とか作品に恵まれてるね
- この映画を観るとゴキブリに優しくなれるかも?
- 超面白いから観ないと損すると思う
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2011年1月14日
【映画】アンストッパブル
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評価
★★★☆☆
監督
トニー・スコット
出演
デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン、イーサン・サプリー、ケヴィン・ダン、ケヴィン・コリガン、ケヴィン・チャップマン、リュー・テンプル、T.J.ミラー、ジェシー・シュラム、デヴィッド・ウォーショフスキー
メモ
- 暴走列車モノは勢いだけで最後まで観れる
- その反面パターン化されすぎていて若干お腹いっぱい感あり
- デンゼル・ワシントンってこんな顔だったっけ?
- クリス・パインはイケメンだねぇ
- フランク・バーンズ(デンゼル・ワシントン)の娘二人が結構かわいい
- 単純なお話が好きな人は観ればいいと思うよ
蛇足
暴走列車モノの王道だね。物理的にも体感的にもスピード感で最後まで一気に突っ走るので、ハラハラドキドキしっぱなし。さすがハリウッド。こういう派手な映画もたまには観たくなるよね。
それはそれでいいんだけど、ストーリーはさすがに既視感ありあり。「事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるんだ!」という例のお台場警察官の声が聞こえてきそうな。勢いがあるので気づいたらエンドロールで、何かを観た気になるんだけど、結局のところ「仕事は丁寧に」という壮大な教訓だけが残るという。
こういう評価って結局個人の好みを捨てきれないんだよねぇ。超ベタな展開の作品でも、先日観た「バーレスク」なんかは歌のチカラだけで文句なしの傑作なんだけど、「アンストッパブル」的な話はなんか飽き飽きというか。まあこればかりはどうしようもないな。
そういやウィル・コルソン(クリス・パイン)の奥さん。警察の調べにより誤解が解けたにもかかわらず、夫が何度電話をしても出ないような女のくせに、夫がヒーローになった途端に和解するとかどんだけファンタジーな頭してんだよと。あと、暴走列車を前から止めようとした機関士って脱線・爆発で死んでんだよね?全く触れられずにハッピーエンドとかひどくね?みたいなツッコミは無粋だなあと思いつつ止められませんでしたごめんなさい。
あと、全然関係無いんだけど、劇中ニュース番組で何度も「Runaway Train」とテロップが出ていて、Soul AsylumのRunaway Trainを思い出したりしました。
自作サイト
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2011年1月11日
【映画】エア・フォースII
外部サイト(作品詳細)
公式(英語) Yahoo!映画 IMDb
評価
★☆☆☆☆
監督
ブライアン・トレンチャード=スミス
出演
デヴィッド・キース、マリエル・ヘミングウェイ、デヴィッド・ミルバーン
メモ
- ハリソン・フォードの「エアフォース・ワン」は全く関係ない
- というか間違えて観てしまう人を見込んだ意図的な釣り邦題か?
- 副大統領機が墜落 → 島でテロと戦う → 色々あって解決
- マリエル・ヘミングウェイの祖父は老人と海などで有名なあのヘミングウェイ
- レズっぽいシーンあり
- 「残念」を辞書で引いたら載ってそうな作品
- なのでオススメです!
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2011年1月9日
【映画】ゆりかごを揺らす手
2011年1月7日
2011年1月3日
【映画】キック・アス
外部サイト(作品詳細)
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評価
★★★★★
監督
マシュー・ヴォーン
出演
アーロン・ジョンソン、クリストファー・ミンツ=プラッセ、クロエ・グレース・モレッツ、ニコラス・ケイジ、マーク・ストロング、オマリ・ハードウィック、ザンダー・バークレー、マイケル・リスポリ、クラーク・デューク、リンゼイ・フォンセカ、エヴァン・ピーターズ、コーレイ・ジョンソン、デクスター・フレッチャー、ジェイソン・フレミング、ランダル・ベイティンコフ
メモ
- 初めてニコラス・ケイジをカッコイイと思った
- ヒット・ガール可愛すぎる&カッコ良すぎる
- キック・アスがリア充すぎてもうね・・・
- 展開の速さと音楽の良さでベタなストーリーでも飽きない
- レッド・ミストのバカ息子顔がマッチし過ぎててもうね・・・
- ケイティより友達のエリカ(Sophie Wu)が結構可愛い
- リベリオンのガン=カタを彷彿させるガンアクションは見物
- グロ耐性がある人は観るべき
蛇足
製作にブラッド・ピットが関わったことでも話題になっていた映画。まあそんなの関係なしにこんな痛快ヒーローアクションを久しぶりに観た気がする。バトルシーンなど結構グロいのでR-15は妥当かな。グロ耐性のあるオトナには是非観てほしい作品。
「(500)日のサマー」を観ていなかったのでクロエ・グレース・モレッツ(ヒット・ガール)を初めて見たんだけど、外国の子役はすごいねえ。というかクロエがすごいのか。アクションもそれ以外もオトナ以上の演技。外国の子役はドラッグか金で堕ちることが多いけど、そうならないで頑張って欲しいねえ。
アーロン・ジョンソン(キック・アス)はいけてないオタク役がハマってたけど実はイケメンだし劇中でも結局リア充だしなんだかなー。まあヒーローだからいいんだけどね。一方、クリストファー・ミンツ=プラッセ(レッド・ミスト)は本当に失礼なんだけどよくこんなアホ面の役者がいたなあと。「スーパーバッド 童貞ウォーズ」に出演していただけのことはある。今後も期待。
リコリスって何?と思って調べたら見た目が気持ち悪い飴というがグミというか。とにかく初めて見た。「ゾンビランド」のトゥインキーもそうだけど、日本じゃ無名だけど外国では有名なお菓子っていっぱいあるんだねえ。
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